ナビの北海道旅行記2012 パート2
7月15日
朝は7時過ぎに起床。何だか良く眠ったような気がする。せっかくだし、ちょこっとだけ散策をしてみる。雨は降ってはいないんだけども、どんよりした空は今にも雨が降ってきてもおかしくない。できるだけ降らないでいてほしいなあ〜ってお願いするしかないけど、、、。しかしながら朝の空気はとっても美味しい!!思いっきり深呼吸してみた。
朝食は軽く済ましておいた。多分昼にはヘビーなものを食べるかもしれないからね、、、。しばらく まったりしていると、、、キタ〜〜!!カンタ君。建物を増築した関係でエゾリス舎が以前よりも近くなり、外部からは見えにくいガラスを装着したそうで、かなり目の前でカンタ君が朝ごはんを食べているのが判る。もちろんカメラで撮影させてもらう(お食事中ゴメンネ!)
9時にはカンタベリーを出発。お世話になりました!!昨日走った長節湖付近までは同じ場所を走って行く。しかしながら豊頃町あたりまで走ってくると本降りになってしまった。あちゃ〜〜さっそく合羽かあ〜!他の荷物は念のためカンタベリー出発時点でビニール袋とかでパッキングや防水処理をしておいたので、合羽着るだけでいいから助かるけど、、、。でも、、、さらに体感温度が下がってきそう。合羽の中は蒸れてしまうかもしれないけれども、グローブが、、、すっごく冷たい。クラッチレバーのないスクーターで良かった!!
大津地区で国道336号線に入り十勝川を渡って釧路方面に。この国道336号線はついこの前全通した国道。以前は十勝太から昆布刈石間はダートで繋がっていたんだけど、かなりの悪路の為一部の車が利用していたに過ぎない。少しは往来が増えたのかな?って思ったはみたものの、そもそも需要を満たす要素がないのかな?滅多にすれ違う車なんていない。これじゃ、新しく道作っても意味ね〜じゃん。従来のダートへのアプローチは深く掘りを作って通行不可になっていた。いくら俺だって走る事は無理だわな。でも迂回の道路が別に作られてはいたけど。
で、旧道に一旦入って黄金の滝へ。雨だし、滑るし、どうしようかな?って考えてしまった。以前来た時と違って注意を喚起する黄色いプレートが、、、「この先足元が悪いので気をつけてください」だって!書いてなくたって危険だよ!ここは!!もしかしたら誰か滑落して大けがした人でもいたんだろうか?
一応十分注意して、草木を踏みしめながら滝のそばまで下ってみる。以前来た時は秋口だったので、それよりは草木が緑に映えて綺麗だ。しかしそれだけ、、、、。雨が降っていて海岸線も、かすかに波打ち際が見えるだけで はっきり見渡せないし、やっぱり滝の下側に行ってみたい。その為には30mの崖を下る必要がある。しかしながら そんな遊歩道的な道なんてここにはない。どこかのサイトでは獣道があるそうだけど、そんなもの何処にも見当たらないし、雨ふってりゃ危険以外の何物でもない。決して一人で行くもんじゃないね。
そこで国道336号線に戻って、大きく迂回して海岸線に出られる所までバイクで下ってみる。すると昆布刈石川のふもとに広場があってそこにバイクを止める事が出来た。ナビで確認すると海岸線をおおよそ2km歩けば黄金の滝の滝壺に行けそうだ。ただ、俺はバイクだったので傘を持っていない。仕方なく雨除けの代わりに合羽とヘルメットを装着したままツーリングブーツを長靴に履き替え出発してみる。かなりキツイかな?って予想はしていたんだけど、それは最初から的中!まずは昆布刈石川の川渡り。水深は大したことないけど、長靴で もぐらない場所を探して対岸に渡る。5m程なんだけど、流れが急で怖かった。時間を見ると、もう少しで12時だ。果たして何時にここに戻ってこれるんだろうか?
進行方向を見渡すとガスっていて、とてもゴールなんて見えたもんじゃない。ヘルメットで頭は重いし、体は蒸れるし。第一 長靴って砂浜はこんなに歩きにくいのか?って初めて知らされた。さすがの俺にも悪魔の微笑みが、、、、「戻れ〜〜無理すんな〜〜諦めちゃえ〜〜」って語りかけてくる。何度も挫折感と闘いながら崖の上部を見ると、どうやら昆布刈石展望台のプレートらしきものが、、、見えた、、、。(超望遠での写真です。普通じゃ判りません。それだけ遠いです。)まだまだかあ〜!せめて、おにぎりに水位は持ってくればよかったなあ〜〜すっごくお腹空いてきたし。カンタベリーで逆に朝からヘビーに食べておけばよかった。
こんな海岸線をそもそも2kmなんて歩いた経験がないじゃん。俺の考えが甘かった。何も変化がないし、歩いても長靴じゃもぐってしまって体力は使うし。せめて前方に黄金の滝から流れ出た川が見えたとか、岩肌が見えたってんなら望みもあるんだけど、、、。何だか他の人からみたら、、、自殺志願者にみられてしまったりしてね!もっとも誰もいないのが救いだけど。
でも、、、、どこまで歩きゃいいんだよ!
砂浜を歩くこと40分、、、、。やっとそれらしい崖の断崖が見えてきた。もうヘルメットや合羽の中は汗でビッショリ!合羽の中こそ滝状態ってか!でも、すっごく水が飲みたい。間違っても生水は飲めないもんね!こうなると滝を発見しても、とてもいつものようにキタ〜〜!!なんて気持ちになれやしない。マジ疲れた!ってのが感想。
滝壺に行くには黄金の滝から流れ出る川を遡上して流れ着いた廃材や笹を踏みわけやっと到着。あ〜〜!ついた〜〜めっちゃ感動する〜〜!!晴れていたらもっと感動するだろうなあ〜〜。でも滝壺っていうほど豪快なものはなく単純に水が流れ出てるって感じで滝のイメージはない。でも以前から来てみたかった場所。水の量こそ少ないけどダイナミックなスケールには来て良かった!!って感じさせられた。これは実際に見た人でなければ判らないかも??
しばし休憩して出発地点に戻ろう。しかし、、、、さっきと同じ道戻る訳ね、、、!!できればタクシーなんて!んなわきゃないか。しかし海から流れ着いたゴミなんだけど、、、いろんな物が漂着している。ビンのラベルなんか、ロシア語で書いてあるんだけど、ウオッカなのか?何なのか判らない。英語表記の大量の女性用生理用品ぽいのとか、、、これ未使用のパッケージだったけど、座礁した貨物船からの漂着物なのかな?
帰りは3カ所ほど倒木を見つけて休憩しながら1時間ほどかけてユックリ戻る。あ〜腹減った!!。休憩していると頭上でオジロワシが2羽俺の上を飛んでいやがる。バロ〜〜こんなところで行き倒れて死んでたまるか!お前らの餌にはなんねえよ!結局バイクの置いてある場所に戻って出発したのは14時を廻ってしまった。あ〜疲れた!途中厚内駅で自動販売機を発見したので水分を補給。すんごく美味しかった!!でも、ちょっと時間を使いすぎたな。他にも立ち寄りたいところがあったんだけど、今日はこれからモシリバへ行かなければならないので、そのまま向かうか!と思ったんだけど、一筋縄でいかないのが俺流。音別、白糠と走って国道38号線で釧路へ。
何か新しいネタないかな?ってキョロキョロしながら走っていく。釧路市街地に入って気がついた!!。釧路のソウルフード、フライドチキンの「ジョイパックチキン」に寄って行こう。軽く1ピースくらいならば胃袋に入れても夕食に問題ないでしょう。場所は鳥取地区の「ビッグハウス」というスーパー内のフードコートにある。店内のイメージは何となくくケンタッキーフライドチキンに似ている。ここでのお勧めはカレーチキンというフライドチキンのカレー味。これが釧路では人気があって結構売れているらしい。
寒かったのでホットコーヒーと併せてカレーチキンをオーダー。それとモシリバに持っていこうと思って数個をテイクアウトした。ところで「ジョイパックチキン」って、商品名ではなく、これがお店の名前。以前は小樽が本社で札幌や千歳、網走にもお店があるチェーン店だった。現在では釧路しかないお店で、カレーチキンはここでしか食べられない。でも面白い事に200mも離れれば本物のケンタッキーがあるんだけども。で、お味は、、、ウメ〜〜!!これってありじゃん!
さてさて、いいかげんモシリバに向かわなければ、、、。釧路市街から国道272号線で中標津方面に。これが遠い遠い!!国道272号線って釧路町の別保って所から起点で始まっているんだけど、、、、まずは中標津まで80kmほどあるんだよね。すると道路沿いにあるキロポストのプレートが、、、あ〜〜天文学的数字じゃん。と言っても行かないわけにはならないから、10km、30km、50kmと数字を数えて行く。中標津をやっと通過して標津に入り99.5kmのキロポストが見えると、やっと標津市街に。ここから さらに20kmほど走ればモシリバに到着する。何だか時間配分を完全に間違っちゃったかな?で、午後7時過ぎにモシリバに到着。寒かったので早速風呂に入って体を温めてから夕食。
今日は家族連れを始め10名ほどの宿泊が、、、。さすがにお腹すいただけあって夕食は完食できた。それに先客にだけだったけど、土産の「ジョイパックチキン」を振る舞った。評判良かったみたいで何より。
食後は相変わらず、たわいもない会話で焼酎を飲みながら時間が更けて行く。でも結構疲れたのかな?23時頃には睡魔が襲ってきて、さすがにお休みさせていただいた。zzzzzzzzzzzzzzzz
 本日の走行距離273km
 7月16日
しっかり寝たみたい。気持ちいい寝起きだった。朝食を済まして今日の予定を考えてみる。さてさて何処へ行こうか?連泊なので、荷物はバイクに装着しないので身軽なのがいい。あてもなく出発。まずは中標津から開陽台方面に。と言っても北19号線を走るでもなくマニアックな道路をチョイスしてみよう。、。
今日は晴れてくれるかな?そんな期待を持ちつつ丘陵地を走って行く。開陽台付近は北19号線に限らず探せば面白い道はたくさんある。やっぱり走ると気持ちいいもんだ。バイクに乗っていれば「びゅ〜〜〜い〜〜ん!!」ってカッ飛ばしたいけどね。(あ!俺今バイクに乗ってることになってんじゃん!)って走っていると、、、ふと思い出した(昨日と同じじゃん)。そうだ西別川の源流でも見てみようか。
ナビで確認すると、西別川の源流ってサケマスふ化センターの上流にあるのが判る。それならば林道で廻り込めば奥地から突き止められるんじゃないかと判断して虹別林道へ進入。周囲をよく確認しながら進んでみた。
途中林道の分岐があったので、虹別林道からポンベツ林道へ。どうやら近そうだ。ここら辺が遊水地の裏側になっているはずなんだけど、、、判らないなぁ!
うっそうとした森林の中で100m程先に木々が極端に少ないと思われる場所がある。多分ここら辺かな?そう判断してツーリングブーツからまたまた持ってきた長靴に履き替えて森林に突入してみる。まずはクマさんの気配。全く存在感はなさそう。まずは安心。しかし20mほど進んでみたところで、地面が軟弱になり長靴だともぐるようになってきた。んん〜狙いの場所まで、あと50mはありそうなんだけどな、、、。湧水のイメージは全く感じられなくて、単なるぬかるみ状態。何とか願いは叶えたかったけど、どうしても無理と判断して諦めた。チックショ〜〜!
林道で戻って「ふ化センター」に戻る。やっぱり正面から攻めないと無理か、、。そう思って途中の橋から川沿いを歩いて行くんだけど、ここら辺は湧水地からの水量が多すぎて長靴では丈が短くて無理だった。マジで発見したければ胴長靴でも用意しないと無理なのかな?でも途中の梅花藻がとっても綺麗だった。
さてさて、お昼でも!って思ってお店を探しに走ってみる。途中セイコーマートはあったんだけど、あえてパスしていたら釧路町まで来てしまって、、、結局、釧路町別保のセブンイレブンでパンを購入するしかなかった。実に寂しい昼食だった。何だか今回寂しい昼食だけなんですけど、、、、。初日は船でカップ麺、2日はセイコーマートのおにぎり、3日目は遅めのフライドチキン、、、。何なんだろう俺って!
ところで釧路町って海岸沿いには、普通じゃ絶対読めない地名がたくさんある。ネットの地図で閲覧しても通常では絶対読めないものばかり。
言うまでもなく北海道の地名は難読地名が多い。これはアイヌの地名を無理に漢字に当てはめた為なんだけども、時々クイズに使われることもある。音威子府(おといねっぷ)、、、大楽毛(おたのしけ)、、、国縫(くんぬい)などなど!!探せばいくらでもある。それらの難読を超えた地名が釧路町にはたくさんあって、それらをウオッチしてみようと考えた。フクロウ君の看板が全部で23カ所ほどあるそうなので、ごく一部を披露してみましょう。まず最初は、、、
又飯時「まためしどき?」としか読めないじゃん。でも「マタイトキ」って言うんだそうな!!しっかりバスの停留所の名前もしっかり同じだったので、シャレではないみたい、、、、。
いくつかの難読地名を超えて(実は宿徳内、嬰寄別とか、、いろいろあったんだけど、ここでは割愛します。)今度の地名は
伏古「ふしこ」って素直に読んで正解でした。でも確認するためには道路看板のローマ字で判断するしかないなんて、、、アイヌの当て字は難しいなあ!
そんでもって来止臥「くるどめなんとか?」。ここまで来ると漢字検定1級の人でも読めないんじゃない?正解は「キトウシ」なんだって!!どうせ当て字にするならお祈りする祈祷師でも良かったんじゃない?って感じちゃった。ここには野営場があって、道道からダートを2kmほど走って行くと立派なキャンプ場がある。海岸線を高い位置から見られるロケーションは最高なんじゃないかな?今日はガスっていて海岸線は見えなかったけど。すっごく静かな場所だった。
ちなみに炊事場やトイレの設備もしっかり整っていてナビにも明記されている場所。それでも、、、すっごくマイナーな場所なのかな?誰もキャンプしている人がいない、、、。いや そもそも俺ら意外 車がいない!!もったいないなあ!
今度は老者舞「ろうじゃまう?」もう俺ってダメじゃん!誰が「おしゃまっぷ」って読むんだよ!道路の看板のローマ字で答え合わせをする俺らってなんなの?
この看板のある場所はナビのGPSで確認すると標高はおよそ100mはあるそうだ。集落にはやや細いけど比較的立派なアスファルト道路が続いていて標高を一気に下げていく。でも、、、ここ津波があったら避難するのが心配だなあ、、、。十分管理はして欲しいと思ってしまった。
これならどうだい!浦雲泊「うらうんはく」だと思ってみたら、、、「ぽんとまり」って、、あなたねぇ!あんまりっすよ!ぜってぃ読めないぜ!だけど、近くに、集会所があって、ホントに浦雲泊会館(ぽんとまりかいかん)ってなっていたんだもん、、。ウソでもないんだなあぁ〜
本日最大の難関尻羽岬に。「しりぱみさき」だと思っていたら「しれぱみさき」なんだって!道道から離れて5kmほどのダートを走りぬけた終点には、なぜか無駄に広い駐車場がある。一応トイレもあるので観光地化しているんだろうけど、、、車が一台もいない。ここから20分程歩いて行くと尻羽岬に到達する。しかし、ガスがかかっているのは判っているんだけど、そのため何処が岬なのか判らない。地図すらないし、、、。何となく人が歩いただろうと思われる、あぜ道を歩いていくと、やっと岬に到着!!!って言っても岬そのものは真っ白で何も見えない。唯一看板が証明してくれているだけだ。その看板だって50mくらいまで近づいてやっと発見できたくらいだから、、。帰りは俺らの歩いたであろう踏み跡をしっかり見ながらでないと、とんでもない所に行ってしまいそう。
最後に仙鳳趾「せんほうあと?」としか読めなかったけど「せんぽうし」で難読地名の看板を確認する。仙鳳趾だって読めないけど仙鳳趾小学校があるくらいだから地元の子供たちはしっかり漢字書けるのかな?色々と枝線となるダートを走り込んでしまったため、予想以上の時間がかかってしまった。ここはまだ厚岸にも遠い尾幌地区なんだよな、、、。モシリバに戻るのに、すっごく遅くなりそう。最初に思いっきり遅れる旨連絡をいれて、カッ飛ばして帰ろう。すんごく申し訳ないなあ。
一旦中標津に向かって行ったので大きく時間をオーバーして午後9時頃にモシリバに到着。さすがにモシリバオーナーの中村さんには心配かけちゃった。ゴメンナサイでした。速攻で風呂に入って夕食を頂いてノンビリモードに。今日も昼食がコンビニのパンだったので、暖かいご飯がとっても美味しかった!!あ〜満足満足。
今日は出発時には俺一人だったんだけど、飛び込みで2名が宿泊しているんだとか。俺の到着を待ってくれていたらしいんだけど、あまりに遅くなったので部屋で先に休んでいるそうな!いや〜〜申し訳ないっす!明日ちょっとサービスしてあげるからね!なんちゃって!!。
さすがに疲れてしまったのか23時を待たずして撃沈モード!おやすみなさ〜〜い!zzzzzzzzzzzz
本日の走行距離一応 421km
7月17日
朝は7時過ぎに起床。十分睡眠を取れたみたいで目覚めも気持ちいい。ここのところ熟睡出来ているみたいで、それだけが救いかな?朝食になって、昨日宿泊された方とご挨拶。奥さんに無理言ってキャベツのサラダを作ってもらって、俺の持ち合わせの中札内のドレッシングを振る舞う。とっても評判が良かったようで、昨日の面目がたったかな?
さてさて今日は標茶に向かうだけなので、何処を経由しようか、、、とっても悩む。知床峠か根北か、はたまた弟子屈まで一気に行っちゃうか、、、。
9時にバイクに荷物を積載してモシリバの皆さんに見送られて出発する。今回もとってもお世話になりました!!さ〜て右行こうか、左行こうか、、、悩みに悩んで標津市街へ。
途中ショートカットして川北を経由して、ホクレンでフラッグを貰いルートを考えていると、道路沿いに温泉マークが、、、あれ?何だ?俺ノーマークだったよ!天佑川北温泉って書いてある。ちょっと散策してみると、営業はしていないみたい。それもかなり昔から、、。道路の反対側でおじいちゃんが草取りしていたので聞いてみた。何でも10年ほど前にやめちゃったそうな。(廃業とは言ってなかったけど)けっこう気持ちいい温泉だったそうで、営業していた頃は、ほぼ毎日入浴していたんだとか、、、。ふ〜ん、さすがに10年も経ってちゃ復活することもなさそうかな?
それでは根北峠に向かいますか!今日こそ晴れてくれそう。途中川北温泉の看板を見るけど、今日はダートのゲートは閉まっていないみたいで、通行可能だった。車だったら入浴したんだけど、、、バイクじゃなあ!湯ざめが怖いもん。そして根北峠の駐車場で休憩。っていうか、何かルートはないかな?って考案中。
で、近くに斜里岳林道があることを発見。ほんまもんの林道だから俺のスクーターで走れるか不安だったんだけど、行ける所まででも行ってみるか!って進んでみる。これが大、大、大誤算!来るんじゃなかった。車やオフロードバイクだったら何でもない林道だろうけど、12インチのちっこいタイヤじゃハンドル取られるし、最近ジャリを敷き詰めたであろう林道は、俺にとってはメッチャ深ジャリ。おまけに峠からのスタートだったので高度を一気に下がっているみたいでスロットルを開けるどころか常時ブレーキレバーを触ってなければならない。参った!
連続する下り坂なので安定して止まる場所が判らない。って言うか平行感がマヒしているから。平らだと思っていたら傾斜だったってことかな?途中橋を渡るので、ここは平行でしょうって判断して休憩。ちょっくら手がブルブルって振動で疲れちゃった。さすがにナビでも林道は掲載されていないみたい。ちなみにこの橋の名前は判らないけど、川と思われる場所から水は一切流れていなかった。どうやらシュンクンベツ川のようだ。オフロードバイクだったら、こんなところ絶対通過だよね。存在自体知られなかったりして。
さらに高度を下げてくると北富士林道や川里林道の表記が。今の俺には、、、
そんなんどうでもいい!早く下界に降りたい!ってのが本音で下り坂の道を進む。これで間違いなく下界に行けるはずだ。しかし斜里岳林道ってまともに斜里岳が見えないのね!ふもとを走っているんだから、それなりに稜線が見えるものだと思っていたんだけど、、、。
1時間以上の時間を浪費して、やっと斜里近郊と思われる光景が俺の眼下に現れた!!あ〜助かった。何だか今回のツーリングってこんなもんばっかり、、、。目の前の鹿ゲートをオープンして、、、晴れてシャバに出られた。あ〜〜感動!!ここで、やっとナビでルートが表示された。ここは来運地区のようだ。
それにしても、すがすがしい青空だ。今日こそ合羽を着なくてもいい日みたい。しかしスクーターでほんまもんの林道は走るもんじゃないね、、、。これこそヤバいってことが判りました。多分バイクのフロントの部品傷んでしまったものがあるかもしれない、、、。
のども渇いたし、水でも飲んでみたいなって思い来運神社へ。ここは何回か来ているので場所は問題ない。神社前にバイクを止めて水汲み場へ。今日は先客はいないみたいだ。コップがあるので水を頂く。すっげ〜〜冷たくて美味い!!
今日こそ昼食は普通に摂ろうと思っていたんだけど、何気に蕎麦屋の看板が目に止まった。「そば処らいうん」んん?ビート畑以外何もない場所に蕎麦屋さんがあるんかいな?さすがに俺も知らなかったし、蕎麦屋さんがありそうなロケーションでもない。一応、看板に従って走って行くと、普通の農家に到着。その一角にプレハブで作った蕎麦屋さんがあった。丁度今日は暑いし蕎麦も食べてみたかったので嬉しかったかも!!
当然冷たい蕎麦が食べたい訳で、お品書きを見ると、もり、納豆、とろろそばなどの一般メニューのほかに「斜里岳そば」ってのがある。1日限定5食なんだって!何だろう?って思って聞いてみると、普通盛りの蕎麦の2.5倍の量があるんだそうな!でも男性は食べきれる量ですよ!って言われてオーダー。このお蕎麦屋さんは本業が農家でビート畑やそば畑を営んでいる。で、副業で蕎麦屋さんをやっているんだそうな。その為営業日は毎週、月曜、水曜、金曜日の11:30〜14:00しか営業していない。実にラッキーだったかも!
おまたせしました!って出てきたお蕎麦。すっごく美味しそう。「斜里岳もり」って言うだけあってメガトン級のデカ盛りかと思ったんだけど、そうでもなさそう。これならば食べきれるか。
でお味は、、、すっげ〜〜美味しい!今回のツーリングで初めてまともな昼食を食べられた。
やや硬めの蕎麦は打ちたてってのが、素人の俺でも判る。薬味に使われている「山わさび」が絶品!!至福の喜びって感じた。で、完食。結構食べ切れるじゃんって思っていたんだけど、会計を済ます頃になると、、、あ〜腹いっぱい!今頃になってきやがった!!
斜里から標茶までは、まだ時間がある。そこで、以前から気になっていた小清水の「いちご狩り」もチャレンジしてみた。俺 地元埼玉だったら、、、、絶対やらないだろうな!「いちご狩り」なんて。ましてや野郎一匹でこの俺が「いちご狩り」なんて相応しくないもん。で、国道沿いから見えるノボリを見ながら苺農家へ。料金は思ったほど高くはなかった。品種は「宝交」というそうで、甘みがすごくある。どれくらい採取すればいいのか?判らなかったんだけど、小さなバスケットに1/3ほど採取。
お店のはからいで、休憩を兼ねて自家製のイチゴシャーベットを頂く。甘くてとっても美味しい。採取したイチゴをすりつぶして砂糖とレモンを加えただけのシンプルなものだけど、すっごく美味しくてビックリしちゃった。この農家は北海道では一番最後まで営業している「いちご狩り」なんだそうな。で、農家のおばあちゃんが「あんた、何処から来たんかね?」って聞かれたので「埼玉です」って言うと、おばあちゃんも埼玉出身なんだとか。何だか別の意味で話が盛り上がってしまった。採取したイチゴは食べきれないので、今日宿泊する木理さんに持っていこう。
のんびり走って行けば、17時くらいには標茶に到着できそう。国道391号線で小清水経由で川湯を抜けて弟子屈へ。そういえば「道の駅摩周温泉」ってリニューアルしたって聞いていたな!ちょっとのぞいていこう。すると、以前の道の駅とは比べ物にならないほど立派な建物が。従来の場所は単なる駐車場となり、道路を挟んだ反対側に豪華な建屋が。こんなに変わってしまうものなのか?あえて購入するものはないんだけど、ちょこっと売店を物色。できれば場違いだけど、根室のオランダせんべいを買っておきたかったな。どこかのサイトで売ってるって情報仕入れていたので、、、。
弟子屈から標茶に向かうと、今日宿泊する木理さんまでもう少し。標茶市街地の手前にある磯分内酪農センターにも立ち寄ってカバさんを覗いてみた。標茶近隣の住宅は比較的地下水利用の方が多いそうで、その地下水ってのが摩周湖の湧水なんだそうだ。なんたる贅沢。だってホクレンの「摩周の霧水」そのものなんだもん(工場が閉鎖された今も販売しているのかな?判らないけど、、)
俺みたいな外部の物が手軽に標茶で摩周湖の水を手に入れるには酪農センターの造形物のカバの口から吐き出された水を利用するのがベスト。地元の方もたまには使われるんだとか。それ以来俺はカバさんって愛称で呼んでいる。
標茶を通るたびに何度か酪農センターを覗いてきていたんだけど、カバさんは1年ほど水を吐き出していなかった。以前にセンターの方にお話を伺った時はポンプが老朽化して予算計上されていなかったので、しばらく水はでません。と言われたことがある。さすがにポンプも復旧したのかな?それにしてももったいないほどの水量が流れている。折角だから手を差し伸べてみると、とっても冷たい。いや〜気持ちいいや!
時間も丁度17時になった。晴れているので、そのまま宿には向かわず、何処かで入浴していこう。宿到着してから入浴で移動するのは辛いから!ってんで「憩いの家茅沼」へ。
ここは真冬に来た事があったっけ。料金を払って入浴。どちらかと言うと、ここの温泉は熱い。でも帰りのバイクの自走での距離を考えたら、温まった方がいいでしょう。これは初日のカンタベリーでの経験でも判ったことだし。で、露天風呂にも入ってみる。シラルトロ湖が、、、見えない。木々が邪魔して湯船がらでは見通しが悪い。そうだったっけ?冬は木々が枯れるので湖が見えただけなのかな?のぼせる寸前?まで温まって、ちょっと休んでから木理さんへ。到着した頃は体温も落ち着いたくらいで気持ち良かった。
荷物を降ろしていると若い男性がやってきて軽く挨拶。どうやら彼が同部屋の方のようだ。彼は入浴は済んだようで目の前の店でビールを購入して来て、くつろぐところだったらしい。じゃ俺も!ってんで、荷物持ってオーナーさんにご挨拶して部屋に落ち着く。さっそくスエットに着替えて、彼にビールの売っている場所を教えてもらい購入。テラスでひと時を過ごす。彼は125ccのバイクで北海道をツーリングしているんだそうな。横浜から来たそうで、関東の気温の話題など楽しんだ。
19時すぎに夕食。木理さんのHPには「腹を空かして来てください」って書いてある通り、おかずの品数がメッチャ多い。お昼に蕎麦を食べた俺だけど、さすがに夕食までには落ち着いた俺の胃袋。とっても美味しいです。今日宿泊されているのは俺を入れて全員で7名(だったかな?)丁度モシリバで使いきれなかったドレッシングをみなさんに振る舞った。美味しいってみんな使ってくれたのは何より。
そのままプチ宴会に突入していく。俺は2回目の利用だったんだけど、初めて来たとき持ち込んだ焼酎を飲み過ぎて翌日、思いっきり二日酔いに見舞われた苦い経験がある。今回は飲む量も抑えていかなければ。何たって、宿を予約する際に奥さんに「GWに二日酔いになったバカ野郎です!」って言ったら覚えていてくれたようでインパクトにはなったみたいだったし、、、。今日、早朝から活動した人、明日早朝からカヌーに挑戦する人さまざまで、少しづつ人が抜けて行って22時過ぎには自然に俺も眠くなった。そのままおいとまさせていただく。あ〜眠い!zzzzzzzzzzzzzzzz
本日の走行距離228km 
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